

- 菊池 健 (2011.8.1)



大学時代、ある映像に出会った感動が菊池の今の仕事に繋がっている。偶然見た海外のそのCMは、手の不自由な障がい者の日常を優しい目線で切り取ったものだった。
——こんな風にたった数秒の表現で、多くの人の心を温かくできたらどんなに素晴らしいだろう。——
「自分の作った“もの”で人を動かしたい。何か“ものづくり”が出来る仕事がしたい」。今、菊池は夢を実現し、“ものづくり”のステージに立っている。

菊池に大きな影響を与えた人物がいる。
大手通信会社の広告も手掛けるCMプロデューサーのA氏は菊池の大学の先輩だ。菊池がA氏に魅かれた理由は大きく三つある。一つめは、どんなことにも正面から対峙する純粋な熱意があること。そして、二つめは“自分らしさ”を信じて果敢に前に進むこと。最後に三つ目は魅力的な人と出会う才能があること。
だがある時、三つ目は自分の解釈が少し違うような気がしてきた。A氏の凄いところは「魅力的な人と出会う才能がある」ことなのではなく、「出会うための努力を惜しんでいないこと」なのだ。
菊池は尊敬するA氏の仕事を見るたびにいつも自身に問いかける。「きちんと“努力”ができているか、前向きな気持ちを持てているかどうか」。

菊池が担当するのは営業という仕事。ならば営業って、いったい何なのだろう。
菊池はこう考える。自分は営業という名の「プロデューサー」でありたい、と。
“ものづくり”において自分は、デザイナーやカメラマン、コピーライターのように実際に手を動かすわけではないけれど、才能あるクリエイティブたちのの力を繋ぎ、活かし、新たな価値を生む立場なのだ。
会社の先輩や同僚たちは、菊池の仕事をこんな風に評価している。「推進力がある/発想がポジティブ/ストイック/アイデアが豊富etc…」アイデアがあれば、無限に広がる仕事の可能性。営業である菊池のアイデアがクリエイティブの手を経て、何らかの“もの”が生まれ、人を、世界を、動かす力となる。
菊池が営業という仕事で一番良かったと思える瞬間。それは会社の窓口として、誰よりも先にクライアントとプロジェクト成功の喜びを共有できること。時には厳しい言葉を受けることもあるけれど、それでも営業という仕事は面白い。


二十代のころはメーカーに勤務し、映像制作にも情熱を注いでいた菊池。故に自身の強みは、クライアントと制作側の両者の立場や思いが理解できることだという。三十代半ばになった今は、幅広い知見を蓄えるためにまずは経験値を積むことが大切だと考える。
りえぞん人として、既成概念や既存事業領域にとらわれない新たな発想、新たな価値を生むために菊池の挑戦は続く。

