
(2) 岩手県編 (2010.3.25)
岩手にはなぜか縁があるのです。これまで5度ほど行きましたが、そのうち2度が中学校と高校の修学旅行、そして2度が仕事がらみで、全く自分の意思ではなく行くことになったといえます。
たった1度、自分の気持ちに従って向かったのがある冬のひとり旅。
連休だし、と前日に「青春十八切符」を購入。翌朝、地元のJRの駅で“偶然”上り列車がホームに入ってきたので飛び乗ることに。(このとき下りが来ていればもちろんその列車に乗っていた)。そうして、偶然の乗り換えを繰り返し、空も暗くなってしまったころ偶然たどり着いたのが、岩手・一関。みちのくひとり旅が始まりました。
初日は終日電車移動、二日目は毛越寺→中尊寺→高館義経堂をまわり、昼食は豪勢に前沢牛を食し、大満足の日。もう帰ろうと思いましたが、なんとなくあと一泊することにし、花巻温泉に投宿。
三日目はかねてから興味をもっていた「宮澤賢治の日」とすることに。
花巻農業高校の敷地内にある、宮澤賢治がかつて住んでいた家を見学。ここで、ワタシにとっては大切な言葉と出会いました。
われらに要るものは、銀河を包む透明な意志 巨きな力と熱である
そう、何かをなし得るときには、まず意思と力と熱が必要なのです。ともすればノウハウ本とかHOW TO本とか、“やり方”ばかりにこだわって、ものごとの本質を見失いがちで、楽なほうに流されがちなワタシの心を見ごと打ちのめした言葉でした。
この言葉は、賢治の「農民芸術概論」の締めくくりで書かれていますが、ほかにもこの本には珠玉のメッセージがちりばめられています。
(前略)世界が全体幸福にならないうちは個人の幸福はありえない。(中略)正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じていくことである。
グローバルな視点で万物をみることの必要性を説いていますが、人間の生き方だけでなく、「生物多様性」の考えをも示唆しているように思われます。それにしても“銀河系”ですか。見えないことも想定しろってことでしょうか。賢治先生のなかでは“地球規模”なんてちっちゃいものだったんですね、すごいなぁ。
宮澤賢治の元住居(花巻農業高校敷地内)。
賢治先生はここで「羅須地人協会」を設立し、農民たちに芸術の素晴らしさを説いた。

農民たちに農業を化学・物理の観点から教えていた賢治先生。なんだか難しそうなパネルが。大丈夫でしょうか、これで農民たちに理解されたのでしょうか。

ほんとに寒くて寂しくて、“考えごと”をするには最高の旅でした

前沢牛最高!!(肉のおがたにて)

わさびテイストの地ビールです(山猫軒にて)



